丸一年ぶりに投稿させて頂きます事務局木村です。

地元専門学校1年生の我が家の次男が先日、就職活動前の授業の一環として地元企業へインターンシップとして4日間通いました。

インターンシップ先は、地元では名の知れた企業でもあったので、さぞや受け入れ態勢もしっかりとしているのだろうなと私は思っておりましたが、4日間そこで次男が何をしたかと言うと、ひたすら現場作業のみだったそうです。

「給料の出ないバイトみたいだったよ」と言う次男に「この仕事はどういう『目的』があるかみたいな話はあったの？」と聞いてみましたが、あったのは作業のやり方のみの話で、あとはひたすら現場作業のみだった様子…。

学校へ提出するインターンシップ発表会に向けたプレゼン資料どうしょうか？と悩んでいる次男でしたが、その企業ＨＰを見て企業理念等を参考に何とか仕上げたようで一安心。
「今回インターンシップ先でお世話になった企業で将来働いてみたい？」と次男に聞いたところ、苦笑いで終わりました。

ここ数年、人材不足は大きな経営課題の一つとして、各企業でも採用前に『自社や業界を知ってもらうインターンシップ』には非常に力を入れていると思っておりましたが、必ずしもそうではないんだぁと思いました。

ただ、この次男の様子を聞いて、改めて香川同友会が取り組んでいる『共育型インターンシップ』運動の素晴らしさにも気づかされました。

従来のインターンシップは「職場体験（まさに次男のケース）や学生の就職活動の一環、企業の採用活動」に留まるものが多かったのですが、香川同友会の『共育型インターンシップ』は『地域企業の経営理念や、そこで働く大人(経営者・社員)の夢や働きがい、地域に対する想いを生徒に語り、【働く意味】を考え、大人と高校生が共に学ぶ』運動です。

学生（高校生）は一人で企業へ訪問し、企業の経営理念や業務内容、働く事の意味を学びます。一般的な職業体験・就職活動とは違い、経営者や社員と理念やビジョン、強みや経験等を語り合います。対話を通して『働く事の言語化』ができ、キャリアプランの視野が広がるとともに働く目的の為に将来を描くことのできるプログラムです。
これは社員も同様で、生徒に伝えるために経営者から経営理念や自社の強みなどを聞き、自身の働きがいを考え、生徒と話し合うことで「自社の目的、自身の働くことの言語化」を図ります。アウトプットするために考えたり行動したりする中で、経営理念の浸透と働くことの誇りが醸成されます。
共育型インターンシップ実施後は、企業・保護者・教育機関・行政・地域住民に対して、訪問企業を紹介する「成果発表会」を行っています。生徒が訪問企業を経営理念やそこで働く大人から学んだことを文字化・言語化して紹介することで、地元への愛着が生まれます。また魅力ある地元企業を知ることで、将来的な地元定着をめざす活動となっています。
※中同協書籍「持続可能な企業と地域のために」（58ページ）より一部抜粋

2019年から始まったこの『共育型インターンシップ』の取組、現在では県内だけに留まらず、全国同友会へも広がりを見せています。
若者が「知名度」や「職種」でなく、「仕事の意義」や「生きがい・働きがい」から将来を考える社会への転換により、日本の雇用環境を改善し、若者が残る（帰ってくる）地域づくりを目指す壮大な運動だなと改めて感じました。

私たち中小企業家同友会では、元気な企業や地域をつくり、将来を担う子供を含めた地域の皆様の幸せに貢献できるような『志』をもって、毎月様々な活動を行っております。
香川の中小企業経営者の皆様、共に学び、実践し、会社を、そして地域を元気にしていきませんか？
もちろん何もかも上手く機能している訳ではありません。
しかし、一緒に学び、時にはつまずきながらも、少しづつ元気な企業づくり、地域づくりに関わっていける運動であると思っています！
興味のある方は、ぜひこちらをクリックお願いいたします。
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