「労使見解」との出合いで経営の真髄を学ぶ
―労働組合が決成され、「労使見解」(「中小企業における労使関係の見解」1975年中同協発表)に真剣に学ばれたそうですが。
三宅 同友会に入会をして2年目、労働組合が突如として結成されました。半年間くらい上部団体からの過激な指導があり、「ひょっとしたら、会社は倒産するのではないか?」との不安にもかられました。
だれかに教えを請いたい。そう思った時、中小企業家同友会に入会をしていることを思い出して事務局に飛び込みました。当時の事務局長から、「これを読んでみてはどうですか」と薦められたのが『中小企業における労使関係の見解―中同協』という冊子でした。その中から「いかに経営環境が苦しくても経営者には経営責任がある」ことを改めて教えられました。労使は対等であり、雇用したからといって全人格を束縛するものではない。給料を渡す側ともらう側と立場は違っていても、「企業を発展させ、生活基盤を守る」という共通の目的に向かって力を合わせる。社員を最も信頼できるパートナーとして位置付けていけるかということを考えさせられました。この経験が、「労使見解」を深く理解し、経営実践しなければならないと考える出発点であったと思います。
香川同友会常任相談役 三宅昭二氏(三宅産業(株)社長)に聞く 「中小企業家しんぶん」 2007年 2月 15日号より