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女性経営者全国交流会IN熊本 全国から550名集結!

今年は10年連続で会勢が増え続けているパワー溢れる熊本で開催されました。当初の400名目標から会場が最大収容人数の550名になり締め切る形で全国から集結しました。男女の参加割合は4対6。昨年の交流会から感じていますが、香川からも女性だけでなく男性にも参加して頂きたいと今回は更に強く感じました。 来賓には熊本県知事+くまもん、熊本市、内閣府 がこられました。県知事からはくまもんを成功に導いた3つのポイントが話されました。一つは生みの親がよかったこと、次に県庁職員の売り出し方が良かったこと、そして最後にくまもん自身の成長があげられました。商品をどう産みだし、どう売り出し、どう成長させるかという経営に通じるお話をいただきました。 公務により参加が叶わなかった熊本市長に代わり、熊本市からは世界に誇る熊本のお水(2013国連生命の水最優秀賞受賞のペットボトル飲料)が全員分提供されました。 代読によるごあいさつでは、同友会メンバーと取り組んで出来た条例にもふれ、同友会と行政が強固につながっているのを感じました。

【問題提起】

糸数氏よりエネルギーシフトや原発問題を交えて、女性にしか出来ないことを土台に据えたお話があり、「家庭ごみ」「エコ」「太陽光」など生活者の視点で見る女性が得意とする身近で小さな単位の取り組みの積み重ねをし、そこから仕事をつくり、「人を生かす経営」を推進するべく挑戦する課題について共に学ぼうと問題提起がなされました。

【分科会】

6つの分科会から今回私は下記のテーマで開催される1番参加者の多い分科会に出席しました。

テーマ:女性が(も)活躍できる企業づくりで社員も成長、会社も発展

~社員の活躍の場を戦略的に創出した背景と実践に学ぶ~

報告者:(株)エステム 代表取締役会長 鋤柄修氏  同取締役 塩崎 敦子氏

女性「が」→女性「も」に変更されてスタートした分科会は鋤柄さん10分で1991年に新卒入社した塩崎氏(現取締役)がメインで報告されました。

鋤柄さんの報告

4人でスタートした会社も現在420名、内87名(21%)が女性社員。現在目標は25%を目標にしているが、かといってむやみに意識して女性を採用しているのではなく、公平な採用で自然にそうなった形だそう。創業時、まだ男女雇用機会均等法もないころから、(男女は平等に扱っていく)と周囲に言い続けてきた鋤柄さん。化学出身の鋤柄さんが、自社で分析出来るようにと早い段階から率先して短大卒の女性を毎度入れつづけてきたそうです(分析は男性よりも女性の方が能力が高いと判断した為)。1990年には男女を同じ賃金条件にし、1991年に初の4大理系卒の塩崎さんを採用。そこから塩崎さんにマイクがバトンタッチされました。

塩崎さんの報告

まだ男女雇用機会均等法が名ばかり制度だった当時、理系の女性に来る求人の数は2~3割。かつ、説明会や面接で(現場に出たい)と言うと、現場は男だけと言われつづけてきたそう。それでも、どうしても現場で排水処理の仕事がしたくてたまらず、探し続けていたところ就職指導の先生に薦められ(株)エステムの話を聞き、「私のやりたい仕事とぴったり」と思い、面接へ。当時専務だった鋤柄氏が面接官で、「現場に出たい」と話すと、「うちは男も女も平等に扱う」と断言していただき、相思相愛のまま新卒で入社。ただ、現実は甘くはなく、現場の仕事がある部署に配属されたものの、鋤柄氏の想いは現場にはまだまだ届いておらず、女ということで、お茶くみコピー電話で一日が終わるような日々を1年半我慢。その後どうしても納得がいかず、上司に直訴して翌日からようやく現場へ行かせてもらえるようになったという状況だったそうです。

とにかく仕事が大好きで、熱中しているうちに、「課長」に抜擢される。そのとき、部長に「君が失敗したらしばらく女性の課長は無いからプレッシャーだね」と言われた言葉に、どれだけトップが平等の想いを持っていてもまだ現場は男女平等の意識は無いのかと愕然としたそうです。(男性が課長になった時に「君が失敗したらしばらく男性課長は無いな」

というのか?)でも、後輩の歩く道をしっかり整えていきたいという気持ちを常にもってこれまで仕事を続けてこられたという言葉がとても印象的でした。

塩崎さんが入社してから23年。現場にもたくさんの女性が入社し、失敗も成功も、色々な経験をしていきながら社内の雰囲気も徐々に代わり、今では本当に男女平等の会社になってきていると実感されるそうです。「男女に差を付けない」ということは、決して「女性を優遇する」のではなく、「やりがいをもって全社員が働き続けられる会社」をつくる為に、男性にも女性にも仕組みを作っていくことを実施し続けている会社がエステムだそうです。

育休・短時間勤務の制度を整えることで、出産をきっかけに退社する女子社員はゼロに。両親の介護などに帰郷を希望する社員の為に勤務地域限定制度をつくったり、病気や家庭など様々な事情で退職しても、退職の際にカムバックを表明していれば、復職できる制度をつくったりと社員独自が考え、社員のニーズにあった制度をどんどん取り入れているそうです。とにかく、トップが「男女平等」をずっと言い続けること、そして社員が働き続けられる会社に必要な制度作りに参画すること、それが一人一人を育成し、その総力で企業が発展できるのだと締めくくられました。

新卒から今は取締りにまでなられている塩崎さんの熱い想いを聞き、グループ討論も非常に盛り上がりました。各社様々な取り組みをされており、とにかく「中小企業だからできる多様なスタイルに対応」し、「成功事例をたくさんつくって皆の目標に」し、「個人の特性を活かせる会社作り」をしていかなければいけないという話でまとまりました。

【懇親会】

懇親会では、熊本の伝統芸能と、着席でゆったりした熊本の味を堪能させていただき、分科会の報告会をしつつ、2016年には香川もこんな風におもてなししないといけないかなぁと一緒に行った3名と様々な意見を交換しました。

 【記念講演】

翌日は座長の発表後、「誰もが輝いて幸せに暮らせる社会づくり」というテーマで元町長でもある中嶋 玲子氏の記念講演でした。本当に聞き入ってしまう内容で70分があっという間に過ぎました。幼いころからポリオの障害をもち、農家の嫁だった中嶋氏が、農業団体の海外視察で海外の女性が自己選択・自己決定ができる仕組みにカルチャーショックをうけ、「女性の自立」を促すために出来ることから取り組み始めました。田舎でよそ者が受け入れられるには時間がかかったようですが、根気強く取り組んでいるうちに、町議会議員⇒町長になり、女性も対等に認められる地域づくりをしていきます。男女共同参画は、決して女性の応援ではなく、男女の人権尊重であるという中嶋氏の言葉は、非常に心に響きました。これまでの社会は女性に家事の負担をさせすぎ、男性に責任を取らせすぎてきた社会。それを、「男らしく」「女らしく」よりも男女が50対50の関係で「その人らしく」生きられる 男女平等の輝く社会を実現していきましょうという強いメッセージが込められた記念講演でした。その後、感動で高揚したまま討論に入り、こちらもとても有意義な時間となりました。(※2015年3月14日(土)に女性委員会主催の企画で来県していただけるよていなので、是非ご参加下さい!!!)

今回2日間を通して、一番印象的だったのは、「仕組みをつくれば何とかなる」訳では無く、仕組みづくり⇒なじむまでの文化・風土 に至るまで、ブレずに言い続け、取り組み続けることが大事だということでした。分科会でも記念講演でもこの点は本当に共通する部分があり、最後のまとめにされた、女性委員会が各地で出来て、最後にはなくなればいいというのもそこだと感じます。「真の男女共同参画=平等・対等」を目指すべく、香川の女性委員会でも多くの男性会員を巻き込み、本当の意味を伝え続け、広め続けていきたいと感じました。

次回は なんと、近県岡山での開催です!

次こそは・・・香川からも男性会員の参加を多数募りたいと思いますので、是非是非ご予定ください!

女性経営者全国交流会in岡山

平成27年6月18日(木)~19日(金)

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